# 発表者用トランスクリプト

- 対象スライド: `2026-08-02-ループエンジニアリング自動化の段階モデル.pptx`
- 想定聴衆: AIエージェント、LLM開発支援、AI運用、AIガバナンスに関心がある技術者・設計者
- 想定時間: 約15分から20分
- 目的: 第2世代ループエンジニアリングの自動化を、手作業から複数LLM監査まで段階的に導入する道筋として説明する

## Slide 1: 第2世代ループエンジニアリング

この資料では、ループエンジニアリングの自動化を、作業自体の自律化ではなく、記録、検出、停止、複数LLM監査、改善の自動化として整理します。第2世代ループの目的は、人間を判断から外すことではなく、人間が意味判断に集中できる状態を作ることです。

## Slide 2: いきなり自律化しない

最初に自動化すべきものは、作業そのものではありません。承認判断や不確実性の消去をAIに渡す前に、記録、分類、抜け漏れ検出、停止条件を自動化します。自動化の対象を誤ると、速くなるほど監査不能になります。

## Slide 3: 八段階の全体像

段階は0から7まであります。Manual、Template、Capture、Check、Assist、Guarded、Orchestrated、Adaptiveの順です。段階が上がるほど人間が不要になるのではなく、人間の役割が手作業から基準設定と最終判断へ移ります。

## Slide 4: 段階0-1 手で回せる形にする

最初は手で記録し、次にテンプレート化します。Baseline、Risk、Stop Conditions、Semantic Diff、Chronicleの空欄があるだけで、人間は何を見ればよいかを思い出せます。手で使えない監査は、自動化しても使われません。

## Slide 5: 段階2 Capture Loop

Capture Loopでは、変更、実行、確認、リスク信号、人間の介入を一か所に集めます。ここではまだ安全かどうかを判断しません。判断の前に読む観測材料を残す段階です。

## Slide 6: 段階3 Check Loop

Check Loopは承認装置ではなく呼び鈴です。Info、Warning、Blocker、Criticalを分け、人間が見るべき場面を検出します。重要なのは、CIやAIに安全判定をさせることではなく、人間レビューを呼び出すことです。

## Slide 7: 段階4 Assist Loop

Assist Loopでは、AIにLoop Report、Semantic Diff Draft、Human Review Questions、Chronicle Draftを下書きさせます。ただし、AIは承認者ではありません。approve、safe、問題なしと断定させず、人間の判断材料を作らせます。

## Slide 8: 段階5 Guarded Loop

Guarded Loopでは、Forbidden、Pause Required、Auto Continueを分けます。高リスク操作に触れたら止まり、Pause Report、Semantic Diff、人間レビュー、Chronicleを経由して再開します。AI自身が停止理由を解除してはいけません。

## Slide 9: 段階6 複数LLM監査

複数LLM監査は多数決ではありません。Tester、Semantic、Risk、Adversarialのように疑い方を分け、一致した指摘、割れた指摘、一つのLLMだけが出した重大な指摘を残します。Consolidated Reviewは安全判定ではなく、人間に渡す論点整理です。

## Slide 10: 段階7 Adaptive Loop

Adaptive Loopでは、ループ設計そのものを改善対象にします。Stop Condition、Risk Tag、Handoff、Semantic Diff、Chronicleの使われ方を読み、改善案を出します。ただし、監査を弱める変更や人間レビューを減らす変更にはMeta Chronicleを残します。

## Slide 11: ツールキット構成

ツールキットは、最小テンプレートから始めます。Capture、Check、Assist、Guard、Orchestration、Meta Chronicleは、高リスク領域から段階的に追加します。すべての作業を最初から重くしないことが重要です。

## Slide 12: リスクで摩擦を置く場所を変える

Lowは軽く回し、Mediumは警告を読み、Highは止めて記録し、Criticalは通常ループの外へ出します。第2世代ループはすべてを重くする思想ではなく、摩擦を置く場所を選ぶ思想です。

## Slide 13: 7週間の導入ロードマップ

Week 1から4では判断材料を作ります。Week 5以降で停止、複数監査、責任分離へ進みます。いきなり完全自律化するのではなく、監査可能性を先に作ります。

## Slide 14: 避けたい失敗パターン

避けるべき失敗は、完全自律から始めること、監査を多数決にすること、すべてを重くすること、止まった理由を消すことです。特に複数LLM監査では、少数の重大指摘を低リスク判定で相殺してはいけません。

## Slide 15: Closing Principle

第1世代ループは、AIに作業を回させました。第2世代ループは、AIが回る過程を監査可能にします。自動化の目的は、人間をループから追い出すことではありません。人間が、より重要な意味判断に集中するための設計です。
