CHRONICLE YARD

クロニクル・ヤードAIとの共同作業を、再構成できる会社の記憶へ。

成果物だけでは、どの問い、資料、指示、判断、修正を経てそこへ至ったのかが失われます。クロニクル・ヤードは、人間とAIの共同作業から生まれる文脈、判断、生成物、意味変化を、後から検証し、継承し、選び直せる来歴として整えるlocal-first基盤です。

Chronicle Yard keeps the provenance of human-AI work as reconstructable organizational memory, without turning records into automatic proof of correctness.

成果物ではなく、成立過程まで残す。

AIを利用した執筆、調査、設計、開発では、完成した成果物だけが残り、その成果物がどの問い、資料、指示、判断、修正を経て成立したのかが失われやすくなります。

クロニクル・ヤードの中心価値は、完成物の保管ではなく、成立過程の再構成可能性です。問い、判断、根拠、成果物が集まり、仕分けされ、次の仕事へ渡される作業場として、人間が文脈を保持し、検証し、必要に応じて選び直せるようにすることを目的にします。

クロニクル・ヤードは、人間とAIの共同作業から生じた文脈・判断・生成物・意味変化の来歴を、人間が保持し、検証し、選び直せるように整える基盤です。

何が失われているのか。

完成物だけを残しても、判断の妥当性、文脈の範囲、意味の変化は再現できません。AIとの共同作業では、次のような情報が見えなくなりやすくなります。

一次記録と派生面を分ける。

原稿資料では、正本を .chronicle/chronicle.jsonl の追記型一次記録として扱い、検索用Index、read-only local UI、YAML・HTML・Graph出力を再構築可能な派生面として分離しています。

この分離により、表示や検索の都合を正本へ昇格させず、あとから同じ記録を別の読み方へ展開できます。

01 Input共同作業から生じる記録

人間の問い、AIの提案、資料、採用・棄却、反論、修正。

02 Primary Recordchronicle.jsonl

追記型の一次記録。再構成の基点を一本化します。

03 Derived SurfacesIndex / UI / Export

検索、閲覧、共有、Graph化は一次記録から再生成できる補助面です。

便利さより先に、文脈と判断の主権を守る。

クロニクル・ヤードは、AIにすべてを覚えさせるための記録基盤ではありません。人間と組織が、どの文脈を使い、どの判断を採用し、何を保留したのかを確認できるようにするための基盤です。

Local-first

正本を利用者側に置く

記録の一次正本を特定のクラウドAIメモリへ委ねず、利用者が保持、確認、移動、再構成できる形を重視します。

Context Sovereignty

文脈を人間が選び直せる

AIの解釈を本人や組織の事実へ自動昇格させず、文脈を確認、訂正、除外できる余地を残します。

Human Decision

最終判断をAIへ渡さない

AI投入や外部共有は、確認とpreviewを経た明示操作を基本とし、判断主体を人間と組織に残します。

RDE / Delta M

文字列差分の奥にある意味変化を残す

保存された要素、変換された要素、補完、未解決、逸脱リスクを記録し、変更の意味を後から点検できるようにします。

Boundary

含める、警告する、除外するを分ける

文脈選択の境界を可視化します。ただし、現段階の境界ルールを強いアクセス制御や真実性保証とは扱いません。

Modest Claims

来歴を権威へすり替えない

出所記録は真実性の証明ではなく、RDEは正しさの証明ではありません。判断材料を増やす基盤として扱います。

共同作業を、意味の異なる記録対象へ分ける。

問い、文脈、成果物、判断、意味差分、出所、境界、監査状態を混ぜずに扱うことで、後から読み返したときに「何が起きたのか」を確認しやすくします。

記録対象役割
Context作業に用いる文脈、その有効範囲、可視性、出所を記録します。
Artifact文書、コード、仕様などの成果物とバージョンを扱います。
Decision案の採用、棄却、保留と、その理由を成果物へ関連付けます。
RDE Diff Record変更による意味差分を構造化して記録します。正しさの証明ではありません。
Source Provenance情報や生成物の出所を記録します。真実性の暗号学的証明ではありません。
Boundary Rule文脈を含める、警告する、除外するための判断材料を与えます。
Audit / Lifecycle検査、共有、保持、封印、減衰、撤回などの状態変化を扱います。

現在の実装境界を、将来構想と混ぜない。

クロニクル・ヤードは、強い未来像を持つ基盤ですが、公開ページでは現時点の主要機能と、まだ該当しないものを分けて示します。

現在の主要機能

  • local-firstの追記型記録
  • CLIと派生Index
  • Artifact、Decision、RDEの記録
  • read-only local UI
  • Audit、Boundary、Lifecycle
  • YAML、HTML、Graph等のExport基礎面

現在は該当しないもの

  • クラウド型AIメモリ
  • LLMエージェント実行基盤
  • 汎用ベクトルDBまたは完成済みGraphRAG
  • 正しさの自動証明
  • 書き込み可能な常駐Webサービス
  • 完成済みネットワーク型分散連合

関連システムを包含せず、来歴基盤として接続する。

Ayane、Sayane、Kazane は、クロニクル・ヤードの内部モジュールではありません。それぞれの役割を保ったまま、必要な記録を交換する関係として整理します。

Ayane(綾音)

現在の作業に必要な文脈を保持・再構成し、必要な記録をクロニクル・ヤードと交換します。

Sayane(紗綾音)

人間の意図とAI生成物の意味差分・逸脱を監査し、RDE記録へ接続します。

Kazane(風音)

業務意図を実行へ編成し、その判断や成果をクロニクル・ヤードへ記録します。

クロニクル・ヤード

各システムから独立して、文脈、判断、成果物、意味変化を来歴として保持します。

正本、境界、証跡、共有、信頼、連合の順で積み上げる。

分散連合は、いきなりネットワークへ接続することではありません。まずローカル一次記録と監査境界を安定させ、共有前確認、信頼モデル、将来の連合へ段階的に進めます。

  1. ローカル一次記録再構成可能性と運用基盤
    基盤実装
  2. 監査・安全境界分類、保持、共有前確認
    基盤実装
  3. AI / Retrieval接続何をAIへ渡したかを可視化
    基礎実装
  4. Federation Packageinspect、verify、import preview
    整備中
  5. Manifestと信頼モデル署名、整合性、目的別の信頼
    将来段階
  6. Networked Federation中央正本を置かないノード間連合
    長期段階

何を会社の記憶として残すのか。

クロニクル・ヤードが扱う記録は、AIの回答だけではありません。問い、判断、反論、未解決事項、次の問いまでを、後から使える材料として残します。

問い文脈指示提案成果物採用・棄却修正根拠反論未解決事項意味差分次の問い

よくある質問

ログ保存との違い、向いている利用者、現在の実装境界、正しさの保証ではないこと、関連サービスとの違いを確認できます。

クロニクル・ヤードは単なるログ保存ですか?

単なるログ保存ではありません。AIとの相談や業務改善で生まれた問い、判断理由、成果物、修正、根拠、反論、未解決事項を、後から再構成できる会社の記憶として残す基盤です。

誰に向いていますか?

AIとの共同作業で、なぜその判断をしたのか、どの文脈を使ったのか、何を採用または棄却したのかを後から確認したい組織、開発者、研究者、支援者に向いています。短期的な自動化だけを求める場合には向きません。

現在すべての機能が一般提供されていますか?

いいえ。local-firstの記録、CLI、派生Index、read-only local UI、AuditやBoundaryの基礎面を中心に説明しています。ネットワーク型分散連合や完成済みGraphRAG、強いアクセス制御を実装済み機能としては扱いません。

クロニクル・ヤードは正しさを証明しますか?

証明しません。来歴や出所を残すことは判断材料を増やすことであり、情報の真実性、判断の正しさ、成果物の安全性を自動保証するものではありません。

KazaneやAI番頭とはどう違いますか?

AI番頭は実務AI活用を始めるための支援、KazaneはAIと人の仕事の流れを扱うWork OS、クロニクル・ヤードはその過程で生まれた文脈、判断、意味変化を会社に残す基盤です。

AIとの共同作業を、会社に残る知的資産へ変える。

導入相談、共同研究、開発状況の確認については、まず関心のある利用場面を添えてメールでお問い合わせください。価格や提供条件は、利用範囲、導入支援、運用環境に応じて個別に確認します。

Records support review and reuse. They do not automatically prove truth, correctness, or safety.